学術選書029
光と色の宇宙

福江 純 著

四六並製・209頁・税込 2,376円
ISBN: 9784876988297
発行年月: 2007/12
在庫あり

書評

『日経サイエンス』'08年3月号、129頁

内容

ガリレオが天体望遠鏡を使い始めてからも300年以上にわたって、天体観測は可視光が頼りだった。20世紀になって、電波望遠鏡をはじめ、赤外線やX線望遠鏡が実用化され、可視光では見えなかったものが見えるようになってきた。そのような新しい“目”でさまざまな天体現象を見比べながら、宇宙の謎に迫る。

目次

はじめに
第1章 白の宇宙—光と色のしくみ
 1 光と放射
 2 光と色
 3 電磁波とスペクトル
 4 放射のしくみ
第2章 黄の宇宙—可視光で観た暖かい世界
 1 可視光で眺めた天界
 2 母なる星—太陽
 3 地球の仲間たち—惑星
 4 天界の綺羅たち—恒星
第3章 橙の宇宙—可視光で観た温かい世界
 1 天の川銀河俯瞰
 2 群れ集う星々—星団
 3 天界の叢雲たち—星雲
 4 天の川の仲間たち—銀河
 5 群れ集う銀河—銀河団
 6 光り輝く天界の大渦巻き—降着円盤
第4章 赤の宇宙—赤外線で観た生温い世界
 1 赤外線で眺めた天界
 2 暖められた大気—惑星
 3 冷たい星々—恒星
 4 塵の叢雲—星間雲
 5 塵埃の円盤—銀河
第5章 紫の宇宙—電波で観た冷熱い世界
 1 電波で眺めた天界
 2 仄かに輝く叢雲たち—星間分子雲
 3 爆発の残滓—超新星残骸
 4 冷たく熱いガス—電波銀河と電波ジェット
 5 ビッグバンの残照—3K宇宙背景放射
第6章 藍の宇宙—X線で観た熱い世界
 1 X線で眺めた天界
 2 太陽の冠—太陽コロナ
 3 太陽系の極光—惑星
 4 熱く輝く星々—X線星
 5 光り輝くブラックホール—降着円盤
第7章 青の宇宙—ガンマ線で観た超熱い世界
 1 ガンマ線で眺めた天界
 2 天界最大の爆発—ガンマ線バースト
 3 天界の対消滅—マイクロクェーサー
第8章 緑の宇宙—スペクトル線で観た世界
 1 水素輝線で眺めた天界
 2 輝線で観た周辺世界—太陽と太陽系
 3 輝線で観た星々—特異星
 4 輝線で観た拡がった天体—星雲と銀河
 5 見た目か中身か—活動銀河
第9章 黒の宇宙—見えない世界を観る
 1 闇の天体—ブラックホール
 2 闇の物質—ダークマター
 3 闇の勢力—ダークエネルギー
おわりに
読書案内
索引

プロフィール

福江 純(ふくえ じゅん)
 大阪教育大学教授,理学博士,専門は理論宇宙物理学,とくにブラックホール降着円盤と宇宙ジェット.
 1956年宇部市生まれ.1978年京都大学理学部卒業,1983年京都大学大学院理学研究科(宇宙物理学専攻)博士後期課程修了.日本学術振興会特別研究員,大阪教育大学助手,助教授を経て,2004年4月より現職.

【主な著書】
『アインシュタインの宿題』(光文社,2003年),『となりのアインシュタイン』(PHP研究所,2004年),『100歳になった相対性理論』(講談社,2005年),『科学の国のアリス』(大和書房,2005年),『シネマ天文楽入門』(裳華房,2006年),Black-Hole Accretion Disks(共著)(Kyoto University Press, 1998, 2008)ほか