ホーム > 書籍詳細ページ
トキ,コウノトリ,アホウドリ,ヤンバルクイナ…言うまでもなく,絶滅の危機にあって救うべき鳥達.しかし,そもそも何から守るのか,どうすれば守れるのか?その原因や方策は種によって様々だ.代表的稀少種12種を取り上げ,具体的・実践的に保全の課題を示し,専門家,行政担当者から生徒児童まで,広く活用できる市民参加型学術書.
『野鳥』'09年6月号、18頁
『信濃毎日新聞』'09年5月24日朝刊、3面「社説」
『愛玩動物』'09年7月号、40頁「新刊紹介」
『山階鳥研NEWS』`09年第224号、8頁
『Birder』'09年10月号、80頁
『生物科学』Vol.61 no.3、183頁、評者:三上修氏
『日本生態学会ニュースレター』No.25, 10-11頁、評者:浅川満彦氏
『信濃毎日新聞』'09年5月24日朝刊、3面「社説」
『愛玩動物』'09年7月号、40頁「新刊紹介」
『山階鳥研NEWS』`09年第224号、8頁
『Birder』'09年10月号、80頁
『生物科学』Vol.61 no.3、183頁、評者:三上修氏
『日本生態学会ニュースレター』No.25, 10-11頁、評者:浅川満彦氏
【編著者】
山岸 哲(やまぎし さとし)
財団法人 山階鳥類研究所所長
1939年長野県生まれ.信州大学教育学部卒.大阪市立大学理学部教授,京都大学大学院理学研究科教授を経て,2002年より現職.
鳥類学と保全生物学の理論・実践両面での牽引車として,新潟大学「超域朱鷺プロジェクト」特任教授,応用生態工学会会長,中央環境審議会委員(野生生物部会長),コウノトリ保護・増殖(野生化)対策会議座長,トキ野生化専門家会議座長などを勤める.第8回山階芳麿賞受賞(1999).
著書に,
『アカオオハシモズの社会』(編著 京都大学学術出版会,2002),『オシドリは浮気をしないのか』(中央公論社,2002),『これからの鳥類学』(編著 裳華房,2002),『保全鳥類学』(監修 京都大学学術出版会,2007),『トキの研究』(監訳 新樹社,2007)など多数.
【著 者】 五十音順
市田則孝(いちだ のりたか)
バードライフ・インターナショナル副会長
植田睦之(うえた むつゆき)
特定非営利活動法人バードリサーチ代表.
遠藤孝一(えんどう こういち)
NPO法人オオタカ保護基金代表・日本オオタカネットワーク代表・日本野鳥の会栃木県支部副支部長
尾崎清明(おざき きよあき)
財団法人 山階鳥類研究所標識研究室室長
金井 裕(かない ゆたか)
財団法人日本野鳥の会主席研究員
呉地正行(くれち まさゆき)
日本雁を保護する会会長
古南幸弘(こみなみ ゆきひろ)
財団法人 日本野鳥の会自然保護室室長(事務局専従職員).
齊藤慶輔(さいとう けいすけ)
猛禽類医学研究所・代表.獣医師.
髙木憲太郎(たかぎ けんたろう)
特定非営利活動法人バードリサーチ 研究員.
田畑孝宏(たばた たかひろ)
長野県飯田市立上村中学校教諭
鶴見みや古(つるみ みやこ)
財団法人 山階鳥類研究所資料室長
出口智広(でぐち ともひろ)
財団法人 山階鳥類研究所標識研究室研究員
中貝宗治(なかがい むねはる)
兵庫県豊岡市長
中村浩志(なかむら ひろし)
信州大学教育学部教授
早矢仕有子(はやし ゆうこ)
札幌大学法学部准教授
星野一昭(ほしの かずあき)
環境省自然環境局野生生物課長
本村 健(もとむら けん)
中野市立博物館学芸員
百瀬邦和(ももせ くにかず)
特定非営利活動法人タンチョウ保護研究グループ理事長
山岸 哲(やまぎし さとし)
財団法人 山階鳥類研究所所長
1939年長野県生まれ.信州大学教育学部卒.大阪市立大学理学部教授,京都大学大学院理学研究科教授を経て,2002年より現職.
鳥類学と保全生物学の理論・実践両面での牽引車として,新潟大学「超域朱鷺プロジェクト」特任教授,応用生態工学会会長,中央環境審議会委員(野生生物部会長),コウノトリ保護・増殖(野生化)対策会議座長,トキ野生化専門家会議座長などを勤める.第8回山階芳麿賞受賞(1999).
著書に,
『アカオオハシモズの社会』(編著 京都大学学術出版会,2002),『オシドリは浮気をしないのか』(中央公論社,2002),『これからの鳥類学』(編著 裳華房,2002),『保全鳥類学』(監修 京都大学学術出版会,2007),『トキの研究』(監訳 新樹社,2007)など多数.
【著 者】 五十音順
市田則孝(いちだ のりたか)
バードライフ・インターナショナル副会長
植田睦之(うえた むつゆき)
特定非営利活動法人バードリサーチ代表.
遠藤孝一(えんどう こういち)
NPO法人オオタカ保護基金代表・日本オオタカネットワーク代表・日本野鳥の会栃木県支部副支部長
尾崎清明(おざき きよあき)
財団法人 山階鳥類研究所標識研究室室長
金井 裕(かない ゆたか)
財団法人日本野鳥の会主席研究員
呉地正行(くれち まさゆき)
日本雁を保護する会会長
古南幸弘(こみなみ ゆきひろ)
財団法人 日本野鳥の会自然保護室室長(事務局専従職員).
齊藤慶輔(さいとう けいすけ)
猛禽類医学研究所・代表.獣医師.
髙木憲太郎(たかぎ けんたろう)
特定非営利活動法人バードリサーチ 研究員.
田畑孝宏(たばた たかひろ)
長野県飯田市立上村中学校教諭
鶴見みや古(つるみ みやこ)
財団法人 山階鳥類研究所資料室長
出口智広(でぐち ともひろ)
財団法人 山階鳥類研究所標識研究室研究員
中貝宗治(なかがい むねはる)
兵庫県豊岡市長
中村浩志(なかむら ひろし)
信州大学教育学部教授
早矢仕有子(はやし ゆうこ)
札幌大学法学部准教授
星野一昭(ほしの かずあき)
環境省自然環境局野生生物課長
本村 健(もとむら けん)
中野市立博物館学芸員
百瀬邦和(ももせ くにかず)
特定非営利活動法人タンチョウ保護研究グループ理事長
口 絵
はじめに
Ⅰ わが国の希少鳥類をどう保全するか
第1章 絶滅種の復活とその妥当性 ―トキ―(山岸 哲)
1トキという鳥
2トキがたどった道
3生息域外保全の努力
4トキを再び佐渡の空へ
5今後の問題
■column 1 農薬等の汚染物質による鳥類の減少(植田睦之)
第2章 絶海の孤島への再導入 ―アホウドリ―(出口智広)
1アホウドリとは
2アホウドリが危機に陥った要因
3アホウドリの再確認とこれまでの保護の歴史
4二つの繁殖地が抱える問題点
5第三の繁殖地を小笠原に
6誘致の方法
7人工飼育の開始時期
8ニュージーランドでの取り組み
9誘致の手順
10近縁種を用いた試験飼育
11アホウドリの移送と飼育
12再導入
13今後の課題
■column 2 新しい生息地づくりによる希少種の保護(植田睦之)
第3章 「飛べない鳥」の絶滅を防ぐ ―ヤンバルクイナ―(尾崎清明)
1ヤンバルクイナの発見
2すぐに訪れた絶滅の危機
3減少の要因
4「飛べない鳥」の保全の難しさ―グアムクイナの教訓
5域内保全と域外保全
6外来種のコントロール
7外来種侵入防止柵の設置
8交通事故の防止
9飼育下における繁殖
10遺伝的多様性の維持
11多角的保護と保全のネットワーク―保全の担い手は誰か
■column 3 移入生物の鳥類への影響(植田睦之)
第4章 生息地保全が大切ではないか? ―シマフクロウ―(早矢仕有子)
1シマフクロウ保護の始まり
2保護と研究の拡大
3個体の人為的移動
4飼育体制の充実
5生息地を守る試み
6死因と事故対策
7報道と保護
8飼育か野生か?
9大きな課題
10分布域復元のために
■column 4 生息地の開発と分断化(植田睦之)
第5章 繁殖地放鳥と回復の軌跡 ―シジュウカラガン―(呉地正行)
1シジュウカラガンとはどのようなガンか
2シジュウカラガンの分布・個体数の歴史的変遷
3繁殖地の島へのキツネ放獣により,絶滅の危機に瀕したシジュウカラガン
4米国でのシジュウカラガン羽数回復計画の歩み
5アジアでのシジュウカラガン羽数回復計画の歩み
6今後の課題
7おわりに
■column 5 希少種の保護のための国際的な連携(市田則孝)
第6章 信仰心と法律で守られてきた鳥の保護 ―ライチョウ―(中村浩志)
1世界の最南端に隔離分布
2人を恐れない日本のライチョウ
3分布と生息個体数の現状
4地球温暖化の影響
5低山の動物の高山への侵入
6保護のために
■column 6 地球温暖化の鳥類への影響(植田睦之)
第7章 鉛中毒から猛禽類を守る ―オオワシ―(齊藤慶輔)
1越冬地における脅威:銃弾による鉛中毒
2繁殖地における脅威:石油資源開発
3渡りルートにおける潜在的な脅威:風力発電施設
■column 7 風力発電の風車とバードストライクの問題(植田睦之)
第8章 密猟との闘い・開発からの保全 ―オオタカ―(遠藤孝一)
1オオタカとはどんなタカか
2オオタカ保護に関わって
3これからのオオタカ保護
■column 8 大量捕獲と捕獲規制(古南幸弘)
第9章 営巣地と採食地を回復する ―チョウゲンボウ―(本村 健)
1普通に観察されるタカ,チョウゲンボウ
2珍しい集団営巣
3減少している本来の集団営巣地
4世界的にも貴重な自然の集団営巣地「十三崖」
5「十三崖のチョウゲンボウ繁殖地」における営巣数の減少とその要因
6「十三崖のチョウゲンボウ繁殖地」環境整備事業の実施
7普及・啓発活動と「十三崖チョウゲンボウ応援団」の設立
8十三崖のこれから
■column 9 なぜ普通種を調べ,守る必要があるのか(植田睦之)
第10章 巣箱を使った保護活動 ―ブッポウソウ―(田畑孝宏)
1はじめに
2生 態
3分布の現状
4巣箱を使った保護活動
5今後の課題
■column 10 増えた鳥の保護管理(髙木憲太郎)
第11章 給餌活動による過密化を克服する ―タンチョウ―(百瀬邦和)
1保護活動による個体数の回復の歴史
2現在の生息状況
3現在および近い将来への懸念
4新たな保護活動
■column 11 一極集中化と分散(植田睦之)
■column 12 感染症が鳥類にもたらす影響(植田睦之)
第12章 地域をあげた市民の取り組み ―コウノトリ―(中貝宗治)
1絶望と希望の物語
2コウノトリとともに生きる
3自然再生の取り組み
4環境経済戦略
5帰ってきた子どもたち
6今後の課題
7命への共感
■column 13 農林業の変化の鳥への影響(植田睦之)
Ⅱ 鳥類保全のためのデータブック
第13章 鳥の保全に参加しよう(鶴見みや古・金井 裕)
1鳥の保全を学ぶ
2絶滅危惧種の保全活動へ参加しよう
第14章 鳥類保全に関する法制度と希少鳥類保全施策の概要(星野一昭)
1鳥類保全に関する法制度の概要
2レッドリスト
3種の保存法
4保護増殖事業
索 引
著者略歴
はじめに
Ⅰ わが国の希少鳥類をどう保全するか
第1章 絶滅種の復活とその妥当性 ―トキ―(山岸 哲)
1トキという鳥
2トキがたどった道
3生息域外保全の努力
4トキを再び佐渡の空へ
5今後の問題
■column 1 農薬等の汚染物質による鳥類の減少(植田睦之)
第2章 絶海の孤島への再導入 ―アホウドリ―(出口智広)
1アホウドリとは
2アホウドリが危機に陥った要因
3アホウドリの再確認とこれまでの保護の歴史
4二つの繁殖地が抱える問題点
5第三の繁殖地を小笠原に
6誘致の方法
7人工飼育の開始時期
8ニュージーランドでの取り組み
9誘致の手順
10近縁種を用いた試験飼育
11アホウドリの移送と飼育
12再導入
13今後の課題
■column 2 新しい生息地づくりによる希少種の保護(植田睦之)
第3章 「飛べない鳥」の絶滅を防ぐ ―ヤンバルクイナ―(尾崎清明)
1ヤンバルクイナの発見
2すぐに訪れた絶滅の危機
3減少の要因
4「飛べない鳥」の保全の難しさ―グアムクイナの教訓
5域内保全と域外保全
6外来種のコントロール
7外来種侵入防止柵の設置
8交通事故の防止
9飼育下における繁殖
10遺伝的多様性の維持
11多角的保護と保全のネットワーク―保全の担い手は誰か
■column 3 移入生物の鳥類への影響(植田睦之)
第4章 生息地保全が大切ではないか? ―シマフクロウ―(早矢仕有子)
1シマフクロウ保護の始まり
2保護と研究の拡大
3個体の人為的移動
4飼育体制の充実
5生息地を守る試み
6死因と事故対策
7報道と保護
8飼育か野生か?
9大きな課題
10分布域復元のために
■column 4 生息地の開発と分断化(植田睦之)
第5章 繁殖地放鳥と回復の軌跡 ―シジュウカラガン―(呉地正行)
1シジュウカラガンとはどのようなガンか
2シジュウカラガンの分布・個体数の歴史的変遷
3繁殖地の島へのキツネ放獣により,絶滅の危機に瀕したシジュウカラガン
4米国でのシジュウカラガン羽数回復計画の歩み
5アジアでのシジュウカラガン羽数回復計画の歩み
6今後の課題
7おわりに
■column 5 希少種の保護のための国際的な連携(市田則孝)
第6章 信仰心と法律で守られてきた鳥の保護 ―ライチョウ―(中村浩志)
1世界の最南端に隔離分布
2人を恐れない日本のライチョウ
3分布と生息個体数の現状
4地球温暖化の影響
5低山の動物の高山への侵入
6保護のために
■column 6 地球温暖化の鳥類への影響(植田睦之)
第7章 鉛中毒から猛禽類を守る ―オオワシ―(齊藤慶輔)
1越冬地における脅威:銃弾による鉛中毒
2繁殖地における脅威:石油資源開発
3渡りルートにおける潜在的な脅威:風力発電施設
■column 7 風力発電の風車とバードストライクの問題(植田睦之)
第8章 密猟との闘い・開発からの保全 ―オオタカ―(遠藤孝一)
1オオタカとはどんなタカか
2オオタカ保護に関わって
3これからのオオタカ保護
■column 8 大量捕獲と捕獲規制(古南幸弘)
第9章 営巣地と採食地を回復する ―チョウゲンボウ―(本村 健)
1普通に観察されるタカ,チョウゲンボウ
2珍しい集団営巣
3減少している本来の集団営巣地
4世界的にも貴重な自然の集団営巣地「十三崖」
5「十三崖のチョウゲンボウ繁殖地」における営巣数の減少とその要因
6「十三崖のチョウゲンボウ繁殖地」環境整備事業の実施
7普及・啓発活動と「十三崖チョウゲンボウ応援団」の設立
8十三崖のこれから
■column 9 なぜ普通種を調べ,守る必要があるのか(植田睦之)
第10章 巣箱を使った保護活動 ―ブッポウソウ―(田畑孝宏)
1はじめに
2生 態
3分布の現状
4巣箱を使った保護活動
5今後の課題
■column 10 増えた鳥の保護管理(髙木憲太郎)
第11章 給餌活動による過密化を克服する ―タンチョウ―(百瀬邦和)
1保護活動による個体数の回復の歴史
2現在の生息状況
3現在および近い将来への懸念
4新たな保護活動
■column 11 一極集中化と分散(植田睦之)
■column 12 感染症が鳥類にもたらす影響(植田睦之)
第12章 地域をあげた市民の取り組み ―コウノトリ―(中貝宗治)
1絶望と希望の物語
2コウノトリとともに生きる
3自然再生の取り組み
4環境経済戦略
5帰ってきた子どもたち
6今後の課題
7命への共感
■column 13 農林業の変化の鳥への影響(植田睦之)
Ⅱ 鳥類保全のためのデータブック
第13章 鳥の保全に参加しよう(鶴見みや古・金井 裕)
1鳥の保全を学ぶ
2絶滅危惧種の保全活動へ参加しよう
第14章 鳥類保全に関する法制度と希少鳥類保全施策の概要(星野一昭)
1鳥類保全に関する法制度の概要
2レッドリスト
3種の保存法
4保護増殖事業
索 引
著者略歴