生態学ライブラリー20
森のねずみの生態学
個体数変動の謎を探る

齊藤 隆

四六上製・256頁・税込 2,484円
ISBN: 9784876983209
発行年月: 2002/07
在庫あり

書評

『日経サイエンス』2002年10月号
『海洋と生物』138(Vol.24,No.1)
『読売新聞』2002年9月8日朝刊、評者:池田清彦氏
『朝日新聞』2003年1月25日「窓 論説委員室から」、評者:長岡昇氏
『生物科学』第55巻1号、評者:松田裕之氏

内容

「ねずみ算」ということばが示すように、ネズミ類は旺盛な繁殖力で知られている。その集団の齢・性の構成や個体数は、環境との関わりのなかでどのように変動するのだろうか? ネズミを知らない人はいないが、ネズミの生活まで知る人は少ない。エゾヤチネズミの個体、個体群、環境のあいだにはたらく相互作用のメカニズムを探る。

目次

はじめに
第一章 なわばりと繁殖の抑制
1 出 会 い
2 野外実験
3 朝日新聞静岡支局
第二章 エゾヤチの生物学と北海道の野ねずみ
1 再 出 発
2 社会生物学と個体群生態学
3 繁殖の抑制現象と個体群生態学
第三章 個体数変動と社会関係
1 繁殖戦術
2 本当にサイクル変動するのか
第四章 個体数変動と密度依存性
1 発展への模索
2 長期個体数データ
3 「金鉱」の採掘
4 長期個体数調査の意義
第五章 生活史を解き明かす
1 生活史の変異
2 婚姻形態
3 繁殖成功度
4 血縁集団と越冬
第六章 パターンからプロセス、そしてメカニズムへ
1 年次変動と季節性
2 密度依存性をもたらすもの
3 三たび北海道へ

おわりに(謝辞に代えて)
読書案内
参考文献

索  引

プロフィール

齊藤 隆(さいとう たかし)

北海道大学北方生物圏フィールド科学センター助教授。農学博士。
1955年 東京都生まれ。
1986年 北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員。農林水産省森林総合研究所研究員、研究室長を経て現職。
専門 動物生態学。

主著
『動物たちの生き残り戦略』(共著、NHKブックス、1990)、『現代の哺乳類学』(分担執筆、朝倉書店、1991)、『北海道森を知る』(分担執筆、北海道新聞社、1998)。