西洋古典叢書G002
食卓の賢人たち1

アテナイオス 柳沼重剛 訳

四六変上製・442頁・税込 4,104円 月報3
ISBN: 9784876981038
発行年月: 1997/08
在庫あり

内容

2世紀末ローマ。ソフィスト(賢人、通人)たちが食卓を囲み、次々と出される料理を楽しみながら、その材料や料理法、食器や食べ方などについて、延々と薀蓄の限りをつくす。ギリシアの中喜劇、新喜劇などからのおびただしい引用の中に、グレコ・ローマン時代の人々の暮らしぶりが活人画のように描かれる。全15巻を本邦初完訳。

目次

第一巻<要約>
序 列席者の紹介/序 ラレンシス讃/気前のよさは裕福な人のつとめであること/食道楽と教養/ピロクセノス/もうひとりのピロクセノス/アピキウス/ミュコノス人の貧しさと不評・押しかけ客/節制/飲酒/三度の食事/卓の置き方/取り分け/歌舞音曲/毬わざ、舞踊/笛/献酒/豪邸/ペネロペ遊び/香りと寝台/尿瓶/英雄たちの分別ある生き方/愚かしい贅沢/いろいろな芸人たち/世界の都市ローマ/舞踊/着物の着付け、歩き方など/アイスキュロスの劇の合唱隊の踊り/ふたたび舞踊について/ムセイオン/飲食に関するいくつかの語彙/疲労回復法/英雄と野菜・魚・鳥など/古い酒/イタリア各地の葡萄酒/ギリシア各地の葡萄酒、および特産品/島々の葡萄酒/椰子酒/このほかの各地の酒/一風変わった酒各種/神託/香料入りの酒/葡萄酒と栄養・健康/エジプトの葡萄酒/酔いざめのキャベツ

第二巻<要約>
葡萄酒をギリシア語でoinosと呼ぶ理由/薬としての酒/適量、度を過ごした酒/酒と人間の年齢/酒讃歌/「三段櫓船」と呼ばれる家――酔いの果ての狂気/酒と真実/葡萄酒を水割りにして飲むことの起源/酔って獣と化すこと/ネクタル/酒と詩人/精神を高揚させる酒、精神を鈍らせる酒/酒と神事/水――序/ホメロスに語られた水/さまざまな天然の水/特異な泉/酒を飲む人、水を飲む人/水しか飲まなかった人々/特別な水/食前の水、飲む前の水/カルマノイ人の奇習/よい水、悪い水/水・乳・蜂蜜の栄養/要約者の書き込み/喜劇に見られる食事に関する稀語/宴席の寝椅子の数/寝椅子・寝台の掛け布/三脚の卓/ダマスコス李/桜桃/桑の実/胡桃/アーモンド/ひよこ豆/ルピナス/ささげ/オリーヴ/二十日大根/松の実/卵/食前酒/ぜにあおい/西洋南瓜/茸類/水芹/松露/刺草/アスパラゴス/蝸牛/ボルボス/鶫/いちじくくい/花鶏/黒鶫/椋鳥/雀/豚の脳/胡椒/オリーヴ油/魚ペースト/酢/ペポン/ちしゃ/薊/カクトス/棗椰子の脳

第三巻<要約・原文>
エジプト豆の実/胡瓜/無花果/林檎/キュドニア林檎/ふたたび林檎/ペルシア林檎/シトロン/貝類/雲丹/主に牡蠣のこと/インドの牡蠣――真珠/水煮の肉類/子宮――ウルピアヌスとキュヌルコスの喧嘩/あらためて子宮/料理・食事の哲学/大海老/小海老/網膜/揚げ物用の小魚/パン/炙り焼きのパン/アタビュリテス/アカイネ/塩漬けの魚/水/碾き割り麦

 解  説

プロフィール

柳沼重剛(やぎぬま しげたけ)

大妻女子大学教授・筑波大学名誉教授
1926年 東京都生まれ。
1949年 京都大学文学部卒業。
1992年 筑波大学教授を経て現職。

主な著訳書
『ギリシア・ローマ古代知識人群像』(岩波書店)
『西洋古典こぼればなし』(岩波書店)
『哲学者の散歩道』(研究者出版)
プルタルコス『食卓歓談集』(岩波文庫)