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情報とフィールド科学 1

映画から世界を読む

山本 博之

A5並製・62頁

ISBN: 9784876988754

発行年月: 2015/03

  • 本体: 700円(税込 770円
  • 在庫あり
 
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内容

どの時代にあっても,映画は,時代の先端あるいは奥底にある社会の様相を反映 する。しかも,どれだけ虚構を描 こうとも,現実世界の何かが映り込んでしま う。映画を分析すれば,時代や地域に関する何某かの情報を引き出すことができ るのだ。『マンガ 肉と僕』等,二本のアジア映画を素材に映画を深読みして研 究に活かす実践力を伝授する。

プロフィール

山本 博之(やまもと ひろゆき)
1966年千葉県生まれ。2001年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程・地域文化研究専攻単位取得退学。マレーシア・サバ大学専任講師,東京大学大学院総合文化研究科助手,在インドネシア・メダン日本国総領事館委嘱調査員,国立民族学博物館地域研究企画交流センター助教授などを経て,2006年より京都大学地域研究統合情報センター助教授(2008年より准教授)。博士(学術)。専門は東南アジア地域研究。主な研究テーマは,マレーシアの民族性と混血性,災害対応と情報,地域研究方法論,混成アジア映画。
主な著作に,『脱植民地化とナショナリズム─英領北ボルネオにおける民族形成』(東京大学出版会,2006),『復興の文化空間学─ビッグデータと人道支援の時代』(災害対応の地域研究1 京都大学学術出版会,2014),Bangsa and Umma: Development of People-Grouping Concepts in Islamized Southeast Asia (Kyoto University Press, 2011, Anthony Milnerらとの共編著),Film in Contemporary Southeast Asia: Cultural Interpretation and Social Intervention (Routledge, 2011, David Limとの共編著)など。

目次

情報から情報を引き出す方法論
「動画」は見るけど「映画」は見ない?
映画が「分かりにく」くなったわけ
「情報災害」の時代
欧米的な権威と様々な家族の形──アジア映画に映し出されるもの
アジア映画の中の家族
現実世界を見るための映画
映画とドキュメンタリー
ノイズを読む
映画の読み解き(1)  時間で4つに区切る
映画の読み解き(2)  場所の動きを捉える
映画の読み解き(3)  時間の流れを調べる
映画の読み解き(4)  登場人物の関係を見る
映画の読み解き(5)  違和感を探す
映画『マンガ肉と僕』を読み解く
引用され参照される事柄への着目──原作への足し算と引き算
狭間の価値──橋やほとりの意味
Column 映画の中の地域研究者
制作者自身を知る
切り取り(フレーム),紐づけ(スクリーン),読み替え(オーディエンス)
現実世界が読めるようになるには
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