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学術選書 015

恋愛の誕生 12世紀フランス文学散歩

水野 尚

四六並製・257頁

ISBN: 9784876988150

発行年月: 2006/09

  • 本体: 1,500円(税込 1,650円
  • 在庫あり
 
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内容

「恋をすると綺麗になる」——そういった考え方が発明されたのが12世紀フランスなのです。現代日本の私たちまでつながる「恋愛」観を、当時の叙情詩・恋愛理論書・恋人達の書簡・さまざまな物語などを通してさぐります。あなたは、恋愛を通して自分を高める「理性的恋愛」派? それとも我が身の破滅も辞さない「情熱恋愛」派?

プロフィール

水野 尚(みずの ひさし)
1955年生まれ。慶應義塾大学文学研究科博士課程単位認定退学。
パリ第12大学(クレテイユ)文学博士(2002年)。
神戸海星女子学院大学文学部講師、状教授を経て、2004年より同大学教授。
【主要業績】
『物語の織物:ペローを読む』彩流社、1977年。
Nerval. L' Écriture du voyage, Champion, 2003.
Médaillons nervaliens, Nizet, «Études du Romantisme au Japon»,t. Ⅱ, 2003.(編者)
Quinze Études sur Nerval et le romantisme, Kimé,2005.(編者)

目次

はじめに

第I部 新しい「恋愛」の誕生から確立まで
第1章 精神的恋愛は突然に——トゥルバドゥールの恋愛詩
第2章 恋愛の規則書——司祭アンドレの『宮廷風恋愛術』

第II部 「恋愛」誕生前夜
第3章 恋愛誕生以前——『聖アレクシス伝』と『ロランの歌』
第4章 尊敬と恋愛——アベラールとエロイーズの「恋愛書簡」

第III部 花開くさまざまな「恋愛」のかたち
第5章 北フランスの宮廷文化の開花
第6章 結婚恋愛の成立に向けて——第7章 情熱恋愛と理性的恋愛——二つのトリスタン物語
第8章 完全なる恋愛——クレチアン・ド・トロワ『ランスロあるいは荷車の騎士』

あとがき
さらによく知るための読書案内
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