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地域研究叢書 37

小さな学校

カルティニによるオランダ語書簡集研究

富永 泰代

菊上製, 390 pages

ISBN: 9784814002290

pub. date: 05/19

  • Price : JPY 4,400
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内容

インドネシア女性解放運動の先駆者カルティニ(Kartini, 1879-1904)。女性教育に奔走した彼女を有名にした死後出版書簡集『闇から光へ』では西洋の光で未開から開眼する姿が描かれた。しかしそれは都合のよい虚像ではないか? 除外された書簡から、教育と工芸芸術の振興で西洋からの自立を目指す姿を描き、解放された個人を求めたその声に耳を傾ける。

プロフィール

富永 泰代(とみなが やすよ)
京都大学東南アジア地域研究研究所共同研究員(IPCR)。東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻博士課程修了、博士(文学)。専門は東南アジア歴史社会。主な著作に、‘Kartini: A Woman of Cosmopolitan Outlook in Late Nineteenth-Century Java’, In Y. Nagazumi(ed.), Large and Broad: The Dutch Impact on Early Modern Asia, Essays in Honor of Leonard Blusse, Tokyo: The Toyo Bunko(2010年、東洋文庫)、「カルティニの虚像と実像—1987年編カルティニ書簡集の研究」(博士学位論文、2011年、東京大学)などがある。

目次

 凡 例
 
序章 Door Duisternis tot Licht とBrieven
 第1節 民族英雄像の何が無視されたのか
 第2節 先行研究の整理
 第3節 本書の構成
 
第1章 背  景—閉されたジャワ社会の下で
 第1節 植民地国家オランダ領東インドNederlandsch Oost Indië の官僚制度と教育制度
 第2節 19 世紀後半における交通・通信の発展と社会変化
 
第2章 カルティニの生涯
 第1節 ヨーロッパ人小学校で学ぶということ
 第2節 閉  居
 第3節 慣習と戦う
 
第3章 カルティニの読書
 第1節  20世紀転換期におけるカルティニの読書環境
     —オランダ語書籍の入手
 第2節  オランダ人の手による東インドの作品
     —オランダ植民地文学と学術論文

資料I  Brieven[Kartini 1987: 62-75]より「1901年8月8-9 日付アベンダノン夫人宛書簡(創作物語付)」翻訳資料
資料II  パネ抄訳版HABIS GELAP TERBITLAH TERANG より「1901年8月8-9日付アベンダノン夫人宛書簡」翻訳資料
資料III  カルティニ関連年表

 あとがき
 引用文献目録
 掲載写真 出典一覧
 索 引
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