学術選書056
大坂の庭園
太閤の城と町人文化

飛田 範夫

四六並製・340頁・税込 2,160円
ISBN: 9784876988563
発行年月: 2012/07
在庫あり

内容

町人の街・大坂は、武家の街・江戸にくらうべて緑地が少ない。それは「庭園不毛の地」であったことを意味するのだろうか? 天下の台所と呼ばれた商業都市であり、また上方文化の中心地でもあった江戸期の大坂のくらしのなかに、庭園はどのように位置づけられるのか。大坂城・奉行所・蔵屋敷・寺社・豪商邸宅・新田会所・料理屋・遊郭などの庭園に光を当て、その実像に迫る。

目次

はじめに
第1章……植木屋と花屋
 1 大坂の植木屋
 2 大坂の花屋
 3 植木屋と花屋の特徴
第2章……石屋と縄問屋
 1 大坂の石屋
 2 大坂の縄問屋
 3 石屋と縄問屋の共通性
第3章……武家の庭園
 1 大坂城の庭園
 2 大坂町奉行所の庭園
 3 大名の蔵屋敷の庭園
 4 武家の庭園の特徴
第4章……寺社の庭園
 1 大坂の寺社の庭園
 2 大坂の寺社の名花・名木
 3 寺社の庭園と植物
第5章……町人の庭園1
 1 大坂の町屋の庭園
 2 茶道の流行と庭園
 3 町人と庭園
第6章……町人の庭園2
 1 大坂の料理屋の庭園
 2 大坂の遊郭の庭園
 3 料理屋と遊郭の立地条件
第7章……町人の庭園3
 1 大坂の新田会所の庭園
 2 天保山の造営
 3 新田開発と天保山の共通性
第8章……大坂と江戸との相違
 1 大坂の港と掘割
 2 大坂城と上町台地
 3 大坂町人の活気
 4 大坂の郊外の名花・名木
 5 大坂周辺の生産地
 6 大坂と自然災害
おわりに
図版一覧
索引

プロフィール

飛田 範夫(ひだ のりお)

長岡造形大学教授
1947年 東京に生まれる
1977年 京都大学農学研究科博士課程中退
京都大学論文博士(農学)

【主な著書】
『「作庭記」からみた造園』鹿島出版会、1985年
『日本庭園と風景』学芸出版社、1999年
『日本庭園の植栽史』京都大学学術出版会、2002年(「京都大学学術情報リポジトリ」で閲覧可能)
『庭園の中世史』吉川弘文館、2006年
『江戸の庭園』京都大学学術出版会、2009年