学術選書039
新編 素粒子の世界を拓く
湯川・朝永から南部・小林・益川へ

湯川・朝永生誕百年企画委員会編集/佐藤文隆監修

四六並製・251頁・税込 1,620円
ISBN: 9784876988396
発行年月: 2008/11
在庫あり
正誤表(2008.11.27更新)PDF

書評

「公明新聞」'08.12.29、4面
「毎日新聞」(京都版)'09.2.15朝刊「京都 読書の森」

内容

南部陽一郎・小林誠・益川敏英——ノーベル賞に輝いた彼らの業績を【湯川の中間子論から標準理論】へという素粒子論の歩みの中に位置づけ、それが我々に何を教えるのかを考える。素粒子論の解説はもとより、人の営みとしての科学、すなわち人文学を含めた豊かな学びの風土こそ、独創性を育み時代を拓くことを教える、珠玉の科学解説。

目次

新編 はしがき
初版 はしがき
序章……量子力学と原子核の登場まで

第I部 湯川・朝永の拓いたみち
第1章……生い立ち--物理学に志すまで
第2章……湯川の中間子論--未知の荒野へ
第3章……朝永のくりこみ理論--場の量子論の完成3
第4章……戦後の科学復興と平和運動

第II部 湯川・朝永の伝統を育んだもの
第5章……京大教授の息子たち
第6章……一中・三高・京大--独創性を育てたユニークな学校
第7章……量子物理黎明期の日本
第8章……拓かれた素粒子の世界--南部・小林・益川へ

特別補遺……南部・小林・益川の寄与
終章……巨人たちが問いかけるもの

付録:さらに知りたい人のための案内
A 記念室紹介
B 読書案内
C 文献案内
D 人名・用語解説
あとがき
索引
図版出典について

プロフィール

【著者代表】

佐藤 文隆 (さとう ふみたか)
1938年生まれ、1960年京都大学理学部卒業、京都大学助手、助教授、教授、京都大学基礎物理学研究所長、京都大学理学部長、日本物理学会会長、日本学術会議会員、甲南大学教授を歴任。一般相対論、宇宙物理を専攻。湯川の全集、ビデオなどを編纂、湯川記念財団理事長。

江沢 洋 (えざわ ひろし)
1932年生まれ、1955年東京大学理学部卒業、東京大学理学部助手、学習院大学理学部助教授、教授、日本物理学会会長、日本学術会議会員などを歴任。場の量子論、数理物理を専攻。朝永の全集、ビデオ、岩波文庫、仁科書簡などを編纂。

小沼 通二 (こぬま みちじ)
1931年生まれ、1954年東京大学理学部卒業、東京大学助手、京都大学基礎物理学研究所助教授、慶應大学教授、日本物理学会会長、アジア太平洋物理学連合会長などを歴任。素粒子物理を専攻。中間子論成立の研究、湯川、朝永の平和運動を支援、パグウォッシュ会議元評議員。