学術選書007 宇宙と物質の神秘に迫る1
見えないもので宇宙を観る

小山勝二・舞原俊憲・中村卓史・柴田一成 編著

四六並製・153頁・税込 1,620円
ISBN: 9784876988075
発行年月: 2006/02
在庫あり

内容

プトレマイオスは肉眼で宇宙を観測していた。ガリレオは望遠鏡を利用できたが、やはり可視光が頼りであった。20世紀になって人類は「見えない電磁波・X線と赤外線」の目を手に入れた。そして21世紀には「重力波」の目が開かれる。今ある謎を解き、新しい謎を見つける楽しさを知る。京都大学21世紀COE「物理学の多様性と普遍性の探求拠点」市民講座。

目次

口 絵 
まえがき
第1章……X線で観た宇宙
1 X線と可視光で観た宇宙の違い
2 色を見れば温度がわかる
3 X線を分析すれば元素がわかる
4 X線天文学は日本のお家芸
5 X線で観る太陽系の天体
6 X線観測によって「輝く星」
7 X線で観た星の誕生
8 X線で観る星の最期
Q&A—1 超新星爆発と重い元素
9 X線で観るブラックホール
Q&A—2 中性子星の重さと大きさ
Q&A—3 ジェットの正体
Q&A—4 ブラックホール
第2章……赤外線でさぐる宇宙の始め
1 解明がまたれている四つの謎
2 赤外線で宇宙を観ることの意味
3 宇宙の構成要素と赤外線観測
Q&A—5 ダークエネルギー
4 宇宙の始めと終わり
5 まとめ
Q&A—6 ビッグバン
第3章……重力波天文学—三つのノーベル物理学賞をめぐって— 
1 電波パルサーの発見—一九七四年度ノーベル物理学賞—
2 連星パルサーPSR1913+16—一九九三年度ノーベル物理学賞—
3 連星中性子星の合体と重力波
Q&A—7 重力波はなぜ弱い?
4 重力波の検出
5 重力波検出で解明が期待されること
Q&A—8 一〇〇億光年の彼方でも物理の法則は同じ?
Q&A—9 ニュートン力学と宇宙規模の運動
Q&A—10 宇宙の大きさ
Q&A—11 宇宙の多重発生
あとがき
読書案内
索 引

プロフィール

小山勝二(こやま かつじ)
京都大学大学院理学研究科 物理学第2教室 教授、京都大学理学博士
1945年生まれ、京都大学大学院理学研究科物理第二専門課程博士課程修了
東京大学宇宙航空研究所 助手、宇宙科学研究所 助手、助教授、
名古屋大学理学部 助教授、などを経て、現職。
主な著書 『X線で探る宇宙』(培風館、1992年)

舞原俊憲 (まいはら としのり)
京都大学大学院理学研究科 宇宙物理学教室 教授、京都大学理学博士
1942年生まれ、京都大学大学院理学研究科物理第二専門課程博士課程修了
京都大学理学部物理学教室助手、助教授、など経て、現職、
主な著書 『暗黒星雲を探る〜赤外線天文学の世界』(共著、講談社、1976年)
     『天文学への招待』(共著、朝倉書店、2001年)

中村卓史 (なかむら たかし)
京都大学大学院理学研究科 物理学第2教室 教授、京都大学理学博士
1950年生まれ、京都大学大学院理学研究科博士課程(天体核物理学専攻)修了、
京都大学理学部助手、高エネルギー物理学研究所助教授
京都大学基礎物理学研究所 教授、などを経て、現職
主な著書 『最後の3分間 重力波がとらえる星の運命』(岩波書店 1997年)
     『重力波をとらえる』(編著、京大出版会、1998年)

柴田一成(しばた かずなり)
京都大学大学院理学研究科 附属天文台長、教授、京都大学理学博士
1954年生まれ、京都大学大学院理学研究科博士課程(宇宙物理学専攻)中退、
愛知教育大助手、助教授、国立天文台助教授、などを経て、現職。
主な著書 『活動する宇宙』(共編、裳華房、1999年)
     『写真集 太陽』(共著、裳華房、2004年)