東洋史研究叢刊之六十七(新装版 5)
中国先秦史の研究

吉本 道雅

A5上製・588頁・税込 9,180円
ISBN: 9784876985258
発行年月: 2005/09
在庫あり

内容

近年の新出資料の増加により、中国古代史の研究は本国はもとより、わが国においても隆盛を極めている。しかし、研究の細分化が避けがたく進行しているのも事実である。著者はこうした傾向を批判的にとらえ、史料学的考察や新出資料の全面的利用による実証的研究を基礎としつつ、国制の推移を厳密にトレースし、西周・春秋・戦国期の通時的な理解を示す。

目次

序 論 中国先秦史研究の課題

第一部 西周期

第一章 西周期後半の周王朝――冊命金文の分析――
 序言
 第一節 冊命金文の定義
 第二節 冊命金文の分析
 第三節 西周期権力機構の特質
 小結

第二部 春秋期

   上篇 中原の政治史的推移

第一章 東遷期――周王朝の東遷――
第二章 春秋前期――斉の霸権――
 序言
 第一節 斉僖公・襄公
 第二節 斉桓公
 小結
第三章 春秋中期――晋の霸者体制――
 序言
 第一節 晋霸の概要
 第二節 霸権の諸相――制度的・理念的側面――
 第三節 世族と霸者体制――社会史的側面――
 小結

   中篇 春秋期の社会

第一章 春秋的「國」の成立
第二章 春秋期の國人
 序言
 第一節 國人の内容
 第二節 國人の存在形態
 第三節 「國人」と世族
 小結
第三章 春秋期の世族
 序言
 第一節 世族支配体制の形成
 第二節 世族支配体制の構造
 第三節 世族支配体制の解体
 小結

   下篇 辺境の王権

第一章 呉――系譜の分析――
第二章 楚――西周春秋期――
 序言
 第一節 楚の建国
 第二節 若敖氏政権
 第三節 公子群政権
 第四節 国君専権
 小結
第三章 秦――戦国中期以前――
 序言
 第一節 秦の建国
 第二節 東遷期・春秋前期
 第三節 春秋中期・後期
 第四節 戦国前期
 小結

第三部 戦国期

第一章 戦国期前半の中原――霸者体制の再建――
 序言
 第一節 春秋後期
 第二節 戦国前期
 第三節 戦国中期
 小結
第二章 専制国家の胎動

   参考文献
   後 記

プロフィール

吉本道雅(よしもと みちまさ)

京都大学大学院文学研究科教授
1959年 岡山県生まれ。
1987年 京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学(東洋史学専攻)。
1987年 京都大学文学部助手。
1994年 立命館大学文学部助教授
2001年 立命館大学教授を経て現職。

主な著訳書
『史記を探る――その成り立ちと中国史学の確立』(東方書店、1996年)
『最後の公爵 愛新覚羅恒■』(翻訳、朝日新聞社、1996年)
『中国古代史論叢』(共著、立命館東洋史学会、1998年)ほか