東洋史研究叢刊之四十四
唐宋変革の地域的研究

佐竹 靖彦

A5上製函入・776頁・税込 20,970円
ISBN: 9784876985012
発行年月: 1990/02
在庫あり

内容

唐代の貴族豪族体制から宋代の中央集権的領域支配体制への転化の過渡期と変革過程を、制度と地域をキー・ワードにして分析し、これらの実証的裏付けによって中国前近代社会の世界史的特質を明らかにした貴重な論述である。

目次

序  論
第 I 部 宋代の郷村制度
第一章 宋代郷村制度の形成過程
第一節 分析視角——宋代の土地所有と村落規制——
第二節 唐末五代における地主的村落秩序の形成
1 鄰保制の変質
2 社長から村長・耆長へ
第三節 宋初における村落行政の確立
1 郷管耆制の形式について
2 郷管耆制成立の意味と内容
第二章 宋初郷制論
第一節 太平寰宇記における戸口記載について
第二節 太平寰宇記における県数記載について
第三節 太平寰宇記における郷数記載について
第 II 部 華北地域の変革
第一章 敦煌戸籍における戸口もんだいについて
第一節 戸口記載内容の通時的数量的分析
第二節 王朝の戸口把握と家族の実態
第二章 唐末宋初の敦煌地方における戸籍制度の変質について
第一節 いわゆる唐大順二年籍、宋雍熙二年籍、至道元年籍について
第二節 手実をもとにする戸籍から手実=戸籍へ
第三節 敦煌地方戸籍制度変質の背景
第三章 陝西地方における唐宋金元期の地割制度
第一節 唐宋昌元年隴州大像寺記
第二節 宋淳化三年広慈禅院荘地碑及其他
1 広慈禅院荘地碑
2 重真寺田荘記
第三節 金明昌五年京兆府提学所帖碑及其他
1 至元十六年天真観四至題字
2 後至元六年京兆府胆学田記
第 III 部 長江中流下流地域の変革
第一章 杭州八都から呉越王朝へ
第一節 杭州八都の所在地について
第二節 都将の出自と立都の意味
第三節 呉越王朝の形成
1 中央軍と土団軍
2 呉越王朝の成立
第四節 呉越王朝の性格
第二章 唐宋変革期における江南東西路の土地所有と土地政策
    ——義門の成長をてがかりに——
第一節 五大宋初の義門とその分布
第二節 義門の形成発展とその背景
第三節 南唐朝の土地政策をめぐって——潘佑と徐鉉——
第三章 宋代〓州 (Kan-chou)事情素描
第一節 江西地域「開発」の歴史的沿革
第二節 客戸と客家——開発の主体と宋朝の戸口把握——
第三節 〓(Kan)客・〓(Kan)商・〓(Kan)寇——フロンティアにおける商業——
第四節 〓(Kan)寇・〓(Ch'eng)・鼎寇——南宋初期民衆叛乱の地域性——
第 IV 部 四川地域の変革
第一章 唐代