西洋古典叢書G003
天について

アリストテレス 池田康男 訳

四六変上製・263頁・税込 3,240円 月報5
ISBN: 9784876981052
発行年月: 1997/10
在庫あり

内容

宇宙は唯一のものであり、その中心に位置する大地をめぐって、諸天体は永遠の円運動を続けている。「アイテール (エーテル)」説によってプラトン的宇宙論を極力「自然学」的に展開したアリストテレスの天空論は、長年にわたって西洋の天文学に多大の影響をおよぼした。アリストテレスの哲学の全体像をとらえるのに不可欠の論集。

目次

【本文の内容目次】

第一巻 月より上の世界
 第 一 章 宇宙の完全性について
 第 二 章 円運動する第五元素が存在すること
 第 三 章 円運動する第五元素の諸特性
 第 四 章 円運動には反対な運動がないこと
 第 五 章 無限な物体は存在しないこと――その一、第一物体または第五元素の場合
 第 六 章 無限な物体は存在しないこと――その二、その他の元素の場合
 第 七 章 無限な物体は存在しないこと――その三、一般的な理由
 第 八 章 宇宙は一つしかないこと――その一、諸元素の本性よりする証明
 第 九 章 宇宙は一つしかないこと――その二、形相と資料よりする証明
 第 十 章 宇宙は生成も消滅もしないこと――その一、先人の諸説の検討
 第十一章 宇宙は生成も消滅もしないこと――その二、生成しないもの、生成するもの、消滅するもの、消滅しないもの、可能、不可能の諸義について
 第十二章 宇宙は生成も消滅もしないこと――その三、証明

第二巻 月より上の世界(つづき)
 第 一 章 諸帰結の要約と確認
 第 二 章 天の上下、左右について――ピュタゴラス派に対する批判
 第 三 章 宇宙における物体と運動の多様性
 第 四 章 天は球形であること
 第 五 章 恒星天が東から西へ回転する理由
 第 六 章 恒星天の運動の均一性について
 第 七 章 星たちについて――その一、星たちの本性
 第 八 章 星たちについて――その二、星たちの運動
 第 九 章 星たちについて――その三、星たちの協和音
 第 十 章 星たちについて――その四、星たちの順序
 第十一章 星たちについて――その五、星たちは球形であること
 第十二章 星たちについて――その六、星たちの動きの多様性
 第十三章 大地について――その一、先人の諸説の検討
 第十四章 大地について――その二、アリストテレスの説

第三巻 月下の世界
 第 一 章 生成に関する諸問題――『ティマイオス』におけるプラトンの説に対する批判
 第 二 章 自然的な運動――重さと軽さ
 第 三 章 元素について――その一、元素の本性
 第 四 章 元素について――その二、元素の数
 第 五 章 元素について――その三、元素は複数あること
 第 六 章 元素について――その四、元素の生成
 第 七 章 元素について――その五、元素の相互からの生成
 第 八 章 元素について――その六、元素に形を与えることに対する批判

第四巻 月下の世界(つづき)
 第 一 章 重さと軽さ――その一、序論
 第 二 章 重さと軽さ――その二、先人の諸説の検討
 第 三 章 重さと軽さ――その三、アリストテレスの説
 第 四 章 重いものと軽いものの相違と振る舞い
 第 五 章 四つの元素の質量はどのように区別されるか
 第 六 章 物体の運動における形の役割


  補  註
  解  説
  索  引

プロフィール

池田康男(いけだ やすお)

高知大学名誉教授
1938年 長野県生まれ。
1970年 京都大学大学院文学研究科博士課程退学。
1971年 清泉女子大学文学部講師。
1981年 高知大学助教授を経て
2002年 退職

主な著訳書
『アリストテレスの第一哲学』(創文社)