ホーム > 書籍詳細ページ

西洋古典叢書 G101

エウテュプロン/ソクラテスの弁明/クリトン

プラトン 朴 一功・西尾 浩二訳

四六変上製・278頁

ISBN: 9784814000951     正誤表(2017.8.7掲載)PDF

発行年月: 2017/08

  • 本体: 3,000円(税込 3,300円) 月報129
  • 在庫あり
 
  • mixiチェック

内容

敬虔とは何かをめぐり、その道の知者を自負する人物と交わされる対話『エウテュプロン』。不敬神と若者を堕落させる罪で告発された老哲学者の裁判記録『ソクラテスの弁明』。有罪と死刑の判決を受けて拘禁中の彼が、脱獄を勧める竹馬の友を相手にその行為の是非について意見を戦わす『クリトン』。ソクラテス裁判を中心に、その前後の師の姿を描いたプラトンの3作品が鮮明な新訳で登場。

プロフィール

朴 一功(ぱく いるごん)
大谷大学教授
1953年 京都府生まれ
1985年 京都大学大学院文学研究科博士課程学修退学
2000年 京都大学博士(文学)
2005年 甲南女子大学教授を経て現職
主な著訳書
『実践哲学の現在』(共著、世界思想社)
『西洋哲学史(古代・中世編)』(共著、ミネルヴァ書房)
『イリソスのほとり―藤澤令夫先生献呈論文集』(共著、世界思想社)
『ソクラテス以前哲学者断片集』第V分冊(共訳、岩波書店)
『魂の正義―プラトン倫理学の視座』(京都大学学術出版会)
アリストテレス『ニコマコス倫理学』(京都大学学術出版会)
アリストテレス『詩学』(新版『アリストテレス全集』一八所収)(岩波書店)
プラトン『饗宴/パイドン』(京都大学学術出版会)
プラトン『エウテュデモス/クレイトポン』(京都大学学術出版会)

西尾 浩二(にしお こうじ)
大谷大学非常勤講師
1971年 大阪府生まれ
2003年 京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学
2007年 京都大学博士(文学)
2010年 大谷大学任期制助教を経て現職
主な訳書
『古代ギリシア・ローマの哲学』(共訳、京都大学学術出版会)

目次

本文の内容目次

『エウテュプロン』 西尾浩二 訳
一   裁判前のソクラテス
二   神々の創作者
三   ソクラテスの懸念
四   殺人罪で父親を訴える
五   弟子入りを申し出るソクラテス
六   敬虔とは不正な人を告訴すること
七   敬虔とは神々に愛されるもの
八   神々の争い
九   不正をめぐる争点
十   すべての神々が同じ考えか
十一  敬虔とはすべての神々が愛するもの
十二  敬虔なものと愛されるもの
十三  敬虔なものと正しいもの
十四  敬虔とは神々の世話に関わる正しさの部分
十五  敬虔とは神々への一種の奉仕術
十六  美しい仕事
十七  敬虔とは捧げることと祈ることについての一種の知識
十八  神々が受け取る利益
十九  動き回る言葉
二十  別れ
『ソクラテスの弁明』 朴 一 功 訳
一   弁明にあたって
二   二種類の告発者たち
三   古くからの告発者たちへの弁明
四   人間教育について
五   デルポイの神託
六   ある政治家との対話
七   苦闘する者の遍歴―作家をたずねて
八   技術者をたずねて
九   神への奉仕
十   中傷の原因―古くからの告発者たちへの弁明の終了
十一  後の告発者たちへの弁明
十二  若者の教育への関心(第二訴因について)
十三  若者を堕落させているか
十四  神々を認めていないか(第一訴因について)
十五  メレトスの自己矛盾
十六  死の危険よりも正しい行為を
十七  ソクラテスと哲学
十八  虻としてのソクラテス
十九  ダイモーンからの声と政治
二十  評議員ソクラテスの行動
二十一 正しいことで譲歩したことがなく、だれの教師にもなったことがない
二十二 ソクラテスを助けようとする人たち
二十三 哀れな芝居をすべきでない
二十四 私は神々を認めている
二十五 投票結果について
二十六 刑の対案(一)―迎賓館における食事
二十七 刑の対案(二)―国外追放
二十八 刑の最終対案―罰金
二十九 死刑の投票をした人たちに
三十  有罪の投票をした人たちへの予言
三十一 無罪の投票をした人たちに
三十二 死について
三十三 別れの言葉―善い希望
『クリトン』 朴 一 功 訳
一   つらい知らせ
二   ソクラテスの夢
三   世間の思わく
四   脱獄の提案
五   自分を見捨て、子どもを見捨てている
六   行動の原則
七   多数者の思わくと精通している人の思わく
八   最も大切にすべきは、よく生きること
九   脱獄は正しいか
十   いかなる場合も不正を行なってはならない
十一  国家と国法を説得すること
十二  祖国は聖なるもの
十三  国法の主張―脱獄の企ては三重の不正
十四  脱獄は国法との契約と同意を踏みにじること
十五  国法の破壊者の人生
十六  弁明の証し
十七  とるべき行動

解  説
地図/索引

月報129
このページの先頭へ